2017/07/30(日) -目標を立てるまでの話

目標を立てるまでの話




アルコール依存の問題があり、
アルコールを絶ってから3ヶ月が過ぎたところである。

定期的に精神科に通院して、経過を報告したり、
現状について話したり、広範的に依存症について教えてもらっている。

昨日はたまたま、理事長である82歳の精神科医に話聞いた。

戦後すぐの日本には、「糖尿病」はなかったらしい。
みんな食べるものがなくて、ガリガリだったからだそうだ。
生きていくのに必死で、家族で仕事を役割分担して、
6畳1間に5人くらいで生活していたんだとか。カレーはご馳走だったらしい。

飽食が原因の糖尿病は、「現代病」と言われていて、
食べるものに困らない現代だからこその病気だそうだ。
確かに、今だったらカレーを食べようと思えば、すぐ食べることができる。
好きなものを食べすぎた結果、糖尿病になってしまうらしい。

食べ物に限らず、物質的に豊かになったことで生まれた病気には、
「アルコール依存」もあるそうだ。
ストレスを発散させようとして、簡単に手に入るアルコールに依存して、
健康も精神も損なってしまうらしい。

うつ病」もそうらしい。
うつ病は、長期間落ち込んでいることで、
他人から構ってもらうようにするためになる病気と言えるらしい。
生きていくのに必死だった時代には、一人で落ち込んでいる暇もなかったそうだ。
昔は10代でたいていの人が結婚していたが、今は30代が成人との境目と言われるように、
現代人は時間的にも豊かになったらしい。

要は、物質的にも時間的にも豊かになったことで、
行動や行為の中に「依存」して出てこれない人が増えているらしい。

理事長が患者の治療をしていて、問題として考えるのは、
患者の「人生に対する目標のなさ」だそう。
理事長は治療方針として
「依存症の患者が、目標を持って、そこに自分で飴と鞭を与えて生きていけるようにすること」
と言っていた。

私は、「豊かになろう」と思って働いてきた戦後の人間には、
「既に豊かである現代人は、努力しなくなった。」と映るのであろうと思った。

私は高校生の頃、発展途上国の難民支援を勉強していて、
「難民が豊かになっても、先進国は先進国で退屈だ」と本気で思った記憶がある。

この話を聞いた私の結論は、
「既に豊かな生活の中で目標を見つけるのは大変かもしれないけど、
わき道にそれる前に、人生に対して目標を持った方がいい。」ということである。
豊かになった分、豊かさの中に依存しやすくなったし、
豊かであるからこそ、次の目標も見つけづらいのだと。

次に私が思ったことは、
「じゃあ、目標ってどうやって立てればいいの?」ということである。

家に帰って、少し考えて導き出した結論としては、下記のようなことである。

まず、精神科医は「現代病」の治療をしているのである。
これは一歩引いてみると、「豊かになった現代や、これからもっと豊かになる未来に起きる問題に取り組んでいる」
ということである。
つまり、1つめの目標は、「現代、そして未来に起きる問題に対応すること」と言える。

次に、戦後の人間は「豊かになること」を目指して生きてきた。
豊かになったことで人間がそれらの豊かさに依存するようになったことを「病気」と捉えて問題視するのであれば、
「未来にさらに豊かになること」が2つ目の目標になる。

まとめると、下記を念頭に目標を立てると良いかもしれない。
・現代や未来に起きる問題に対応すること
・未来はさらに豊かになること

どちらかが欠けていても、
その隙間に意図しない「依存」が入り込んでくるのではないかと思った、

「問題」も「豊かになること」も、具体的にして、
計画を立てて、一緒にできる仲間を見つけたり、飴と鞭を決めてやっていこうと思えた。





end